FXのファンダメンタルズは経済指標がカギ!

GDP(国内総生産)や失業率などの用語は

誰でも耳にしたことがあるとは思いますが、

こういうデータのことを経済指標と呼び、

その国の経済状況や家計の動きなどが数値化されています。

この経済指標がその国の景気を表しており、

ファンダメンタルズ分析にとって大切な役割を担っています。


例えば貿易収支が黒字だと、貿易でもうけた外貨が

国内で換金されることになるので(外貨が売られ国内の通貨が買われる)、

貿易が黒字だった国の通貨の価値が上昇してきますし、

GDPが上昇していればその国の景気が良いと見られ、

通貨の価値が上昇していきます。

 

このような大事な経済指標は各国5~10個程あるので、

全てを把握することはなかなか難しいですが、

知っておけばこれから先の取引にとって有利になると思うので損は無いと思います。特にアメリカの指標は為替市場全体に大きな影響を及ぼすこともあるので

要注目です。

 

経済指標なら全て分析の役に立つというわけではなく、

ある特定の経済指標のみが為替相場に影響を与えてきます。

特に住宅・雇用・消費者マインド(消費者が近ごろのの景況をどう思うか)などの

経済指標の影響が強いように感じます。


参考のため重要な経済指標を紹介しておきます。

GDP(国内総生産
雇用統計(失業率など)
CPI(消費者物価指数
景況感調査
貿易収支
住宅関連指標
政策金利

国によって経済指標の呼び方が異なることもあるので注意してください。


経済指標を用いファンダメンタルズ分析する場合に注意しなければいけないことは、経済指標の数値が発表された時にその数値が

事前の市場予想とどのように違ったのかです。

 

大抵の経済指標は発表より以前にある程度市場に予想されています。

もしこの予想どおりの発表がされれば、

既に予測どおりに取引が進んでおり(織り込み済み)

為替相場にはあまり影響はありません。

しかし予想が大きくズレた場合には、

誰もが予想していなかった変動のため相場が大きく動く可能性があります。
(このように予想と激しく異なる結果をなった場合、サプライズとも言います)

 

こういった想定外の経済指標の発表で為替相場を動きますが、

反対に予測どおりだった場合には為替相場が動くことはほとんどありません。

経済指標がプラスだったかどうかも大事ですが、

市場の事前予想との差もファンダメンタルズ分析では大切なことです。


その国のどの経済指標がいつ発表されるか、

予想値はどのくらいなのかなどを確認しておけば、

経済指標の発表による為替相場変動を的確に捉えられるかもしれません。